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あいにくの、天気。
「ねえユウ…晴れないね」
「そうだな」
「ちゃんと見て言ってよ」
私が空を見上げて言ったその言葉に、神田ユウは少しも任務の書類から目を離さずに適当な相槌をうった。
嫌なやつだこと。そんな不満たらたらの私の視線に気づいたのか、神田は面倒くさそうに眉間に皺を寄せてこちらを見た。
「…でも別に雨降っちゃいねぇだろ」
「ユウさあ、今日が何の日か忘れてるでしょ?」
「あ?」
「今日は空が晴れてないといけない日よ」
そう言って短冊を握り締めた。この空の下、こんな彼の隣では願い事を楽しく飾る気にならなかった。そんな私の行動にやっと七夕だと理解したであろう神田は、一つため息を落として報告書を机に置いた。そしてゆっくりと近づいてくる。
「ユウ…?」
「何を書いた?」
「…、教えない」
そう必死で抵抗したけれど、それは虚しくあっさりと破られた。私の短冊はもうすでに神田の手中だ。ま、見られて困ることじゃないけど。
「…ユウ、が…世界一、幸せに…なりますように…?」
「そうよ」
「…お前、自分のこと願えよ」
そう言って仕方なさそうに私を見つめる瞳はさっきよりもずっと優しい。
だって、だってねユウ
「じゃあ、ユウが私の頬に手をそえてくれますように」
「は…?」
「ぎゅっと抱きしめてくれますように」
「おい」
「そっと優しいキスをくれますように」
「お前なあ…」
「だってね、ユウ」
私を世界一幸せな女の子してくれるのは、星なんかじゃなく貴方だけなんです
Dグレ/神田ユウ夢