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今年も例年通り、苦めのチョコを作って彼の元へ向かった。
「サスケ」
「あぁ」
当たり前のように鍵を開けてもらい中へ入り、相変わらずのシンプルな部屋へ。
「どう?大漁?」
「…そこ」
そう指された先には、山のようなチョコが。
さすがサスケ様。サスケ様のファンには休日なんか関係ないようです。
「これみんな届けに?」
「いや…郵送もあれば、ポストに入れてるのもある。大家さんから苦情がきた」
「なんて?」
「荷物が溢れてるからさっさと取りに来い」
「…」
その光景、少し見てみたかった。
ポストから溢れ出してるチョコなんてなかなか見れない。
「あたしも作ってきたけど…いらない?」
「いや…ありがとう」
素直にお礼を言うサスケが少しめずらしい。
「…なんだよ。じろじろ見るな」
「いや…珍しく素直だね」
「…お前のチョコは甘くないからな」
そう言ってサスケが気まずそうに見た先は、すでに何個かチョコが開けてあった。
どれも完食はしていないものの、手をつけた痕がある。
「そう言ってもらえると、作った甲斐があるなあ」
「…にやにやしながら見るな」
「なんでよ。食べてるところを見たっていいでしょ。作ったんだから、それぐらい権利あるわよ」
「…」
「どう?美味しい?」
「…あぁ」
「やった」
にこにこと顔が緩むと、サスケは仕方なそうにため息をついた。
「お前はほんとのん気だな」
「なによ。のん気じゃ悪い?」
「いや?そのままでいろ」
「え…」
そんな台詞に驚いているうちに、私はあっという間にサスケの腕の中に収まってしまった。
ぎゅ、と抱きしめられ、肩にサスケの吐息を感じる。
「ずっと、変わるなよ」
「…サスケ?」
「お前だけは」
私はなぜかその台詞に幸せだけを感じることはできなかった。
(どんな思いで彼はそのことばを)
私が癒せるのなら、どんなことでも
NARUTO/サスケ夢