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  <subtitle type="html">主に夢、簡単な文を載せます。</subtitle>
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  <updated>2009-09-09T00:01:40+09:00</updated>
  <author><name>すず</name></author>
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    <published>2011-06-30T23:58:09+09:00</published> 
    <updated>2011-06-30T23:58:09+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>キューピットなんて、可愛いものじゃない</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>なんだ。何か、様子がおかしい。<br />
「平助ー？なんか今日テンション高くない？」<br />
「&hellip;」<br />
ぎくり、と言う言葉がまさにぴったりというように、平助の肩が揺れた。<br />
なんて分かりやすいやつなんだろう。不器用だなあ、そこも好きだけど。あ、言わないけどね。<br />
「言おうか、迷ったんだけどさ&hellip;」<br />
「なに？」<br />
平助にとっていいことなら、あたしも一緒に喜べると思うのだけど。<br />
そう考えたのが間違いだった。<br />
「実はさ&hellip;じゃーん！今日朝学校にきたら机の中に入ってたんだよ！」<br />
そう言って取り出したのは、可愛らしい便箋。<br />
「なに&hellip;？」<br />
「なにって、ラブレターだよ、ラブレター！」<br />
「&hellip;」<br />
なんて言って、呆然とするあたしは置いてけぼりで上機嫌の平助はそのまま話を続けている。<br />
「なんか隣のクラスの子らしいんだけど、俺覚えてないんだよねー」<br />
「&hellip;」<br />
「どんな子かなー？ちょっと探ろうと思うんだけど、お前も来る？」<br />
ああ、もう最悪だ。<br />
どうせなら告白してふられたかったのに。<br />
なに、このオチ。間接的にふられてるよあたし。<br />
しかも相談されちゃって、超友達決定じゃん。<br />
「ごめん&hellip;それは、行けない」<br />
「え、なんで？」<br />
「なんでってか&hellip;、あたしも一応女だし、その子、平助が女と一緒に教室覗きに来たらいい気しないじゃん」<br />
「そ、そういうもんか&hellip;てかさ、そしたら」<br />
「じゃ」<br />
「え、待てよ」<br />
ああ、消えたい。<br />
ごめんね平助、平助のこと大好きだけど、大好きだから、無理なんだ。<br />
でもむしろこの終わり方の方が良かったかもしれない。<br />
時間がたって、あたしの気持ちが落ち着けば、またあたしは平助の超友達をやれるんだ。<br />
その平助の隣には、違う女の子がいるかもしれなくても、あたしが平助の超友達なんだ。<br />
<br />
―――だめだ、そんなの、我慢出来そうにない。<br />
いつから１番じゃなきゃだめ、なんて傲慢になったんだろう。<br />
<br />
「待てって！」<br />
平助、実は追いかけてきていていとも簡単に追いついてあたしの手を取った。<br />
まずい、今顔を見られてはまずい、のに。<br />
空気の読めない平助は思いっきりあたしの顔を覗きこんだ。<br />
「泣いてるのか&hellip;？」<br />
「うん」<br />
今更、嘘もつけないかな。<br />
「なんで&hellip;？俺、なんか駄目なことしたか？」<br />
「別に&hellip;平助は、悪くないよ」<br />
「じゃあなんで逃げるんだよ？」<br />
「だって、あたしまだ平助の友達でいたいもん。ふられても、友達でいたいから」<br />
「え」<br />
「だから、何もなかったことにして、泣いてるのも見られちゃだめ、だったのに&hellip;」<br />
「&hellip;」<br />
「バカ平助が、追いかけて&hellip;しかも追いつくし」<br />
「お前足遅いんだもん」<br />
「うるさいー」<br />
「&hellip;ハ」<br />
あはは、と平助は嬉しそうに笑い出した。<br />
こいつ&hellip;どういうつもりだ、隣で泣いてるっていうのに。<br />
さすがに怒るぞ、と平助を怪訝な顔で見つめていると、平助ははっとして向き直った。<br />
「ごめん、あのさ&hellip;お前、勘違いしてるよ」<br />
「え？」<br />
「確かに、ラブレターもらって浮かれてたけど、顔も知らない相手と付き合うわけないだろ？」<br />
「&hellip;そ、&hellip;っか」<br />
「それに俺、本命いるしね」<br />
「え&hellip;」<br />
それって、どっちみち失恋じゃないか。<br />
どうせなら言わないでいてくれれば良かったのに。<br />
本当に、こいつはどこまでも素直だ、ばかばかばか<br />
「だいたい、俺がいつお前のことふったよ？」<br />
「え？」<br />
「告白もされてないしー？」<br />
「え？」<br />
「いや、俺が言う。俺、ずっとお前のこと好きだった」<br />
「え？え？」<br />
「あんな風に泣かれたら、困る。可愛くて」<br />
「え、ちょ、へ―――」<br />
こっちの話なんか一切聞かずに、平助はキスをした。<br />
優しいキスが、数秒。<br />
「分かってくれた？」<br />
「&hellip;うん」<br />
「良かった。&hellip;なあ、」<br />
「ん？」<br />
「俺の為に手紙書いてよ」<br />
<br />
<br />
薄桜鬼/平助夢</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <published>2011-06-29T23:53:22+09:00</published> 
    <updated>2011-06-29T23:53:22+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>貴方の傍にいれば、私も――なんて</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>しょっぱくて甘いその独特な味のアイスを喉に通すと、一気に温度が下がった。<br />
そして、そっと隣を盗み見る。<br />
「&hellip;なに？」<br />
盗み見、――は、どうやら失敗しているらしい。<br />
ロクサスはアイスを舐めながら怪訝な顔でこちらを見た。<br />
「そんな顔しなくても」<br />
「どうせまたろくな事考えてないだろ？」<br />
「な、失礼な！」<br />
「じゃあ何考えてたか言ってみろよ？」<br />
「ロクサスの横顔きれい」<br />
「はい変態」<br />
はあ、とロクサスはため息をついて、また前へ向きなおった。<br />
なんで！なんで変態？真実を述べたまでなのに。<br />
本当に、綺麗だと思うんだ。<br />
その優しい夕日に包まれた姿は、切なくて泣きたくなるような錯覚に陥る。<br />
「なあ、」<br />
「なに？」<br />
「泣きたいって、こういうことかな」<br />
「&hellip;」<br />
多分、そうだよ。<br />
何故か胸にぐっと詰まるようなものが押し寄せる感覚。いや違う、感覚の、記憶。<br />
「ロクサス、泣きたいなら泣いていいよ」<br />
「何言ってんだよ。俺は泣けないよ」<br />
「胸ならいつでもロクサスのためにあけてあるから！いつでも貸すよ！」<br />
「&hellip;ほんっと、バカだお前」<br />
ロクサスはさっきの真剣な表情を少し崩して笑った。<br />
あ、笑った。ロクサスはほんとに綺麗に笑う。わたしたちとは違うと思う。<br />
ロクサスのそれは、本物の美しさだ。儚さ、切なさ。<br />
だからきっと、ロクサスは泣くことだって出来る。<br />
ああ、それはきっと&hellip;もっと綺麗なんだろうな。<br />
「うわ、なに」<br />
「なにって、自分が言ったんだろ？」<br />
「え？」<br />
「俺のためにあるんだろ、ここ」<br />
そう言ってロクサスは、ぎゅっと私の腰に巻きついて胸に顔をうずめた。<br />
た、確かに言ったけど！急に、え、ていうかロクサスがそんな、&hellip;ラッキー！<br />
「&hellip;心臓、はやい」<br />
ロクサスのそんな指摘に冷や汗の流れるような思いがした。<br />
<br />
「おれ、お前の心臓の音好きだ」<br />
そう言う優しい声がくぐもって聞こえて、出るはずもない涙が頬を伝った。<br />
<br />
王国心/ロクサス夢</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <published>2011-06-28T16:41:22+09:00</published> 
    <updated>2011-06-28T16:41:22+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>たった一つの願いごと</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><br />
ああ！あいたいあいたい会いたい！<br />
どうか神様、私と彼にも会う権利をください。<br />
「ううっ重い&hellip;」<br />
なんだかひどく幸せな夢を見ていた気がする。<br />
とても淡い、湯気のような不確かな幸せ。<br />
だから目覚めたくなんてなかったのに、<br />
私のその夢は何者かによって強制的に終了させられてしまった。<br />
「ようやく起きたか&hellip;？」<br />
「へえ&hellip;？うそ&hellip;人識みたいな声がするよ」<br />
「みたいじゃなくて、俺だよ」<br />
するとようやく人識の懐かしい姿が見えて、背中の重みがすうっと引いた。<br />
（ん？もしかして乗ってた？）<br />
「せっかく俺が帰ってきたってのに、幸せそうな顔で爆睡して起きねぇし」<br />
「だって幸せな夢見てたんだもん」<br />
「ふーん&hellip;起こしちゃ悪かったか？」<br />
「ううん。現実の方がもっと幸せ」<br />
「&hellip;」<br />
「人識、おかえり」<br />
「ただいま」<br />
可愛いねお前、って優しい声が聞こえたかと思うと、あまりはっきりしていない意識の中でキスをした。<br />
「&hellip;でも、なんで急に帰ってきたの？」<br />
「&hellip;これ」<br />
そう言って人識がポケットから出したのは、色紙。ん？<br />
あ！それ、短冊だ。<br />
「拾った、たまたま」<br />
そう言って渡されたしなしなのそれを開いて見ると<br />
「&hellip;これ、私が昨日書いたやつ」<br />
「だろうな」<br />
お前以外にこんなこと書くやついない、と乾いた笑みを零す人識。<br />
『人識に、会いたい。あいたいあいたいあいたい』<br />
<br />
「&hellip;それで、会いに来てくれたの？」<br />
「仕方ないだろ」<br />
<br />
こんなもん見つけて平気でいられるほど、<br />
俺も余裕ないからよ<br />
<br />
<br />
戯言/人識夢<br />
&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <published>2011-06-26T17:50:55+09:00</published> 
    <updated>2011-06-26T17:50:55+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>忘れてしまっても、過ごしてきた時間は消えないから</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><br />
「卒業&hellip;か」<br />
小さく、本当に小さく呟いたつもりだったのに、この空の教室では思った以上に響いてしまった。<br />
空っぽの教室。遠くに聞こえる笑い声。何も変わらないのに、もうその日は近付いてきている。<br />
他愛のないことで笑い合った日々はもう戻ってこない。<br />
「&hellip;いた」<br />
低く綺麗な声。<br />
よく聞き覚えのあるその愛しい音に振り返ると、<br />
案の定思った通りの彼が教室の戸から顔を出していた。<br />
少し呆れた顔をしている。<br />
「何してんだ、こんなとこで。学校休みだろ」<br />
「どうして分かったの？」<br />
「&hellip;勘」<br />
本当に勘なのだろう。<br />
私はここに来ることを誰にも言ってないし、来る途中で誰かに会うこともなかった。<br />
彼と過ごした３年間、彼は本当に私のことをよく知ってる。<br />
「ねえサスケ、そこ座ってよ」<br />
「&hellip;」<br />
サスケは私の視線の先を見て、一つ溜息をついて言う通りにしてくれた。<br />
私の二つ、斜め前。サスケと私の場所。<br />
「もう、最後だね」<br />
「別に一生の別れじゃねぇんだから」<br />
「じゃあサスケは寂しくないの？これから別の学校なんだよ？」<br />
「&hellip;それでも、会うだろ」<br />
「会いに来てくれる？」<br />
「お前が来い」<br />
「ちょっとー。いつも私から？」<br />
膨れて机に顎を乗せると、サスケは優しく笑い、それを隠すように前を向いた。<br />
<br />
ああ、その仕草が好き。<br />
この角度から見る綺麗な耳の形も、声と共に運ばれてくる風に揺れる漆黒の髪も。<br />
「いっつもそうやって盗み見てたよな」<br />
「人聞き悪いなあ。堂々と見てます」<br />
「怖いな」<br />
「自分の彼氏を堂々と見て何が悪いのよ」<br />
ふん、とそっぽを向いて窓の外を覗いた。<br />
私は窓側の席だから、いつも運動場を見ていた。<br />
今日も部活動生だろう、楽しそうな声、真剣な声が聞こえる。<br />
と、振り返ればいつの間にかサスケが机の前に立っていた。<br />
目が会った次の瞬間、当たり前のようにキスをした。<br />
「&hellip;教室でしたの、体育会の放課後以来じゃない？」<br />
「&hellip;そうかもな」<br />
「先生に見つかったら怒られるね」<br />
「あぁ」<br />
「ねえサスケ」<br />
「ん」<br />
「毎年ここにきてさ、こうやってキスしようよ」<br />
「&hellip;なんでわざわざここに来るんだ」<br />
「いいでしょー、それで毎年思い出すの」<br />
「&hellip;気が向いたらな」<br />
「もう」<br />
そうは言っても、サスケは優しく微笑んでいたから、きっと一緒に来てくれるのだろう。<br />
そしていつもどおり、優しいキスをしてくれるに違いない。<br />
<br />
（思い出は色あせるけれど、１年に１度、あの日々を恋しく思う日があってもいいでしょう？）<br />
<br />
NARUTO/サスケ夢</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <published>2011-04-15T16:58:38+09:00</published> 
    <updated>2011-04-15T16:58:38+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>私の願いを叶えてください</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><br />
あいにくの、天気。<br />
<br />
「ねえユウ&hellip;晴れないね」<br />
「そうだな」<br />
「ちゃんと見て言ってよ」<br />
<br />
私が空を見上げて言ったその言葉に、神田ユウは少しも任務の書類から目を離さずに適当な相槌をうった。<br />
嫌なやつだこと。そんな不満たらたらの私の視線に気づいたのか、神田は面倒くさそうに眉間に皺を寄せてこちらを見た。<br />
<br />
「&hellip;でも別に雨降っちゃいねぇだろ」<br />
「ユウさあ、今日が何の日か忘れてるでしょ？」<br />
「あ？」<br />
「今日は空が晴れてないといけない日よ」<br />
<br />
そう言って短冊を握り締めた。この空の下、こんな彼の隣では願い事を楽しく飾る気にならなかった。そんな私の行動にやっと七夕だと理解したであろう神田は、一つため息を落として報告書を机に置いた。そしてゆっくりと近づいてくる。<br />
<br />
「ユウ&hellip;？」<br />
「何を書いた？」<br />
「&hellip;、教えない」<br />
<br />
そう必死で抵抗したけれど、それは虚しくあっさりと破られた。私の短冊はもうすでに神田の手中だ。ま、見られて困ることじゃないけど。<br />
<br />
「&hellip;ユウ、が&hellip;世界一、幸せに&hellip;なりますように&hellip;？」<br />
「そうよ」<br />
「&hellip;お前、自分のこと願えよ」<br />
<br />
そう言って仕方なさそうに私を見つめる瞳はさっきよりもずっと優しい。<br />
だって、だってねユウ<br />
<br />
「じゃあ、ユウが私の頬に手をそえてくれますように」<br />
「は&hellip;？」<br />
「ぎゅっと抱きしめてくれますように」<br />
「おい」<br />
「そっと優しいキスをくれますように」<br />
「お前なあ&hellip;」<br />
「だってね、ユウ」<br />
<br />
私を世界一幸せな女の子してくれるのは、星なんかじゃなく貴方だけなんです<br />
<br />
<br />
<br />
Ｄグレ/神田ユウ夢</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <published>2011-04-15T14:16:32+09:00</published> 
    <updated>2011-04-15T14:16:32+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>願い事なんて叶わなくてもいいから、私たちにも１年に１度、再会出来る権利をください</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>特別な日、だと思う。<br />
毎年彼は、よく分からないという顔をするけど。<br />
<br />
「サスケ」<br />
「&hellip;ん」<br />
「サスケ、起きて」<br />
「何時だ&hellip;？」<br />
「夕方５時」<br />
<br />
まあ寝たのは昼ごろなんだけど。<br />
そう言っても起きないサスケの布団を引っぺがす。<br />
<br />
「寒い&hellip;」<br />
「早く起きて服着ればいいじゃない」<br />
「&hellip;まだ眠い」<br />
「もーうー」<br />
<br />
もういい。サスケは放っておこう。<br />
私は、とりあえず今やらなければいけないことをやる。<br />
<br />
「&hellip;何してるんだ？」<br />
<br />
机に突っ伏して真剣に書いていると、案の定、布団をとられたサスケが動きだした。<br />
<br />
「やっと起きたの？」<br />
「俺の質問に答えろよ」<br />
「願い事書いてるんだよ。サスケも書きなよ」<br />
「&hellip;七夕、か」<br />
<br />
やっとサスケは分かった、という顔をした。<br />
そう、今日は七夕だから。<br />
<br />
「ほら、サスケも」<br />
「俺は叶えることしかないから書かなくてもいいんだよ」<br />
「それじゃあ面白くない。願い事だから何書いてもいいんだよ？」<br />
「お前は何書いたんだよ？」<br />
<br />
どうせくだらないことだろ、と取り上げられたそれは、私が１番最初に書いた願い事だった。<br />
<br />
「あ&hellip;それ、」<br />
「サスケと、結婚&hellip;出来ますように&hellip;ふーん」<br />
「&hellip;」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
なんだろう。なんか、悲しい。<br />
願い事は、叶わないと分かっていても、許されるんだよ？<br />
<br />
「&hellip;ごめん」<br />
「なんで謝るんだよ？」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
私がこれを願うということは、サスケの夢&hellip;目標、目的を応援していないということ。<br />
もしこの望みが叶うのであれば、サスケの望みは叶わない。<br />
<br />
「願い事だから、何書いてもいいんじゃなかったのか？」<br />
<br />
そう言ってサスケは、短冊につけるひもをわっか状にした。<br />
そして手を、ほらと揺らす。短冊？つるしてくれるの？<br />
<br />
「はい」<br />
「違う。それじゃない」<br />
「え？どれ？」<br />
「左手」<br />
<br />
言われてよく分からないまま左手を差し出すと、その頼りない白いひもは私の薬指へするりと入った。<br />
<br />
「&hellip;サスケ、」<br />
「これはさすがに無いか」<br />
<br />
そう言って苦笑するサスケ。違う、そうじゃない。<br />
<br />
「無く&hellip;ないよ」<br />
「ん？」<br />
「ここにはめるものなんて、何でもいいんだよ」<br />
「&hellip;」<br />
「サスケが、はめて、はめてくれるだけで&hellip;、十分だよ」<br />
「&hellip;泣くな」<br />
<br />
そう言われて涙が頬を伝った。<br />
ぎゅっと抱きしめられる中耳元で　悪い、と優しく響いた。<br />
<br />
NARUTO/サスケ夢</p>]]> 
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            <name>すず</name>
        </author>
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    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://suzu.iku4.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%84%A1%E9%A1%8C_35" />
    <published>2011-04-13T18:04:28+09:00</published> 
    <updated>2011-04-13T18:04:28+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>無題</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><br />
「ねえ、キバ」<br />
「んだよ」<br />
<br />
キバの家にいつもなんとなく遊びに来てしまうのだが、たいていキバは相手をしてくれない。実際に今もキバは目の前のテレビゲームに夢中だ。<br />
<br />
「相手してよー」<br />
「&hellip;」<br />
「ねってば」<br />
<br />
ぐっとコントローラーを持ったキバの腕をひっぱれば、「ちょ、ふざけんな」と顔も見ずに言われた。<br />
なんだよ、キバのくせに。<br />
<br />
あたしはいよいよ手持ち無沙汰。これじゃあ暇つぶしにキバの家に来た意味がない。別の人を探そうと窓を開けて外の様子を見れば、ちょうどシカマルが歩いていた。<br />
<br />
「シカマルー、どこ行くのー？」<br />
「んー、お。お前こそキバん家で何やってんだ」<br />
「ひまなの。遊びつれてって」<br />
「おー。降りて来い」<br />
「わかった」<br />
<br />
と、窓を閉めて行こうとした瞬間、後ろから手が伸びてきて、首に巻き付いた。<br />
<br />
「何よっ」<br />
「何本当に行こうとしてんだよ」<br />
「は？だってここにいても意味ないじゃん」<br />
「意味なくはねーよ」<br />
<br />
と、シカマルの声がする。<br />
<br />
「行くのか行かねーのかどうすんだよ」<br />
「あ、待って、今」<br />
「行かねー」<br />
「了解ー」<br />
「ちょっと、キバ！」<br />
<br />
キバはシカマルがどこかへ行くのを見送って、ようやく手を離した。やっと自由になる。<br />
<br />
「何すんのよ」<br />
「お前頭おかしーだろ」<br />
「なんでよ」<br />
「普通自分の男の部屋で別の男と約束するか？」<br />
「男って&hellip;シカマルじゃんか」<br />
「シカマルだって男だろ」<br />
「じゃあ相手してよ。話してもくれないくせに、ヤキモチだけやくなっつの」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
そう言い争っている間にも、キバはさっきの定位置に戻ってコントローラーを握りしめた。<br />
<br />
「あー、ひま。ひまひま」<br />
「うるせー」<br />
「ひまひまひまー」<br />
<br />
そう言ってゲームに夢中なキバの背中を蹴る。<br />
<br />
「お前、まじやめろ」<br />
「やだ」<br />
「あぁっ」<br />
<br />
と、キバが叫んだと同時に、残念な音がゲームから流れた。どうやら、ゲームオーバーというやつのようだ。<br />
<br />
「てめー」<br />
<br />
と、背中を蹴っていたあたしの足首をキバが掴んでずるずると引っ張る。あたしは後ろからキバの背中を両足で挟んでるような状態。<br />
<br />
「そんなに相手してほしいか」<br />
「別に」<br />
「言ってることおかしいだろ」<br />
「キバじゃなくたっていいもん」<br />
「&hellip;すぐお前は」<br />
「何よ」<br />
「オレは別に嫉妬深くなかったんだよ、お前と付き合う前はな」<br />
「ああそう」<br />
「それがどういう意味か分かるか？」<br />
「さあ」<br />
「お前が無駄に誰とでも仲良いからだよっ」<br />
<br />
そう言ってキバはくるりと振り返ってあたしの足をほどき、仰向けになっていたあたしに覆い被さった。目の前にキバの顔。そらせない。少し、怒ってる。<br />
<br />
「いいことじゃない」<br />
「男とは、そんな仲良くする必要ねぇだろ」<br />
「だからあたしには男じゃなくて、友達なんだって」<br />
「でも男にとってはお前は女なんだって」<br />
「あたしの友達をキバと一緒にしないでよ」<br />
「あ？」<br />
「何よ」<br />
「お前は知らないだけだっつの」<br />
<br />
そう言ってキバはあたしの頬をぐっとつねった。痛い。痛い！<br />
<br />
「いはいはいいはいー！」<br />
「口が減らないやつ」<br />
「&hellip;あたし、間違ってないもん」<br />
「&hellip;」<br />
「そんなに不安なら、ずっと見張ってなよ。ずっと見てりゃいいじゃん」<br />
「やっぱ寂しかったんじゃねーか」<br />
「違う」<br />
<br />
とはいうものの、自分に見向きもしないキバに寂しくなったのは真実で。頬の痛みやらなんやらで涙が滲んできた。<br />
<br />
「そんな顔してよく言う」<br />
「うるさい」<br />
<br />
すぐ近くにあるキバの瞳から目をそらすために、顔を右に向ける。と、すかさず首筋に舌が這う。<br />
<br />
「ちょっと、怒ってんだけど」<br />
「相手してやってんだろ」<br />
「そういうことじゃないでしょー、っ」<br />
<br />
短くて卑猥な音が響くのが不快で、キバの肩をぐっと押した。<br />
<br />
「キバ、優しくないよ」<br />
「&hellip;」<br />
「全然優しくない」<br />
<br />
言い出すとなんだか自分の声が震えてるのに気付いて、いよいよ涙がこぼれてきた。<br />
<br />
「あー&hellip;悪い。ごめんって。泣くな」<br />
<br />
キバは本当に涙に弱い。そっと頬に手が伸びてきて、涙をぬぐってくれた。<br />
<br />
「&hellip;」<br />
「&hellip;悪い」<br />
「なんでそんな意地悪なの」<br />
「&hellip;」<br />
「家で、相手もされずに、外にも遊びに行けないなんて、カゴの鳥みたい」<br />
「&hellip;おう。そう、したかったから」<br />
「は？」<br />
「カゴん中に閉じ込められたらいいのにっていつも思う」<br />
「なによそれ」<br />
「だから、そんだけお前が好きなんだって」<br />
「&hellip;」<br />
「相手にされないって騒いでんのが可愛かったから、つい」<br />
「はあ？ついって、ついであたしはここまで&hellip;」<br />
「あー、だからごめんって。泣くなよ」<br />
「&hellip;」<br />
「許して」<br />
<br />
そうキバは飛びっ切り甘い声でそう言うと当たり前のように優しいキスをした。<br />
<br />
「けどさ、」<br />
「なに」<br />
「その顔すげー好き」<br />
「泣かせて何言ってんの。最低」<br />
<br />
NARUTO/キバ夢</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <id>suzu.iku4.com://entry/34</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://suzu.iku4.com/%E6%8B%8D%E6%89%8B/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E4%BD%95%E6%99%82%E9%96%93%E8%B2%BB%E3%82%84%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%88%EF%BC%81" />
    <published>2010-09-09T23:03:30+09:00</published> 
    <updated>2010-09-09T23:03:30+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>これのために何時間費やしたと思ってるのよ！</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>バレンタイン。<br />
そのために私は徹夜&hellip;とはいかないが、かなりの労力をかけた。<br />
美味しい、納得のいくものを作るのは、全て彼のため。なのに、<br />
<br />
「え！？左之休み！？」<br />
「あー、なんでも風邪こじらせたらしいぜ。よりによって、この日に休むなんてなあ」<br />
<br />
そんなことを言いながら、新八は心なしか嬉しそうに見える。<br />
<br />
「ま、代わりに左之のチョコは俺に流れ込んでくるがな」<br />
「それで嬉しそうなのね&hellip;」<br />
「お、なんならお前も俺が受け取ってやろうか？」<br />
「結構です」<br />
<br />
なんだって一所懸命作ったチョコを新八にあげなきゃいけなのか。<br />
<br />
確かに左之は最近調子が悪かった気がする。<br />
マスクをするとますます不良みたいだって、からかった記憶がある。<br />
<br />
最初は怒りだった感情も、だんだん不安に変わってきた。<br />
だって左之は、一人暮らしなのだ。今頃一人で静かに&hellip;&hellip;<br />
<br />
「新八！あたし早退するから！よろしく先生に言っておいて」<br />
「え、ちょっとお前、」<br />
<br />
新八の制する声なんか聞かずにカバンを持って飛び出した。<br />
<br />
<br />
「左之&hellip;？」<br />
<br />
インターホンを鳴らす。<br />
どうしよう！やっぱ一人で&hellip;&hellip;<br />
<br />
すると、ドアが開いた。<br />
<br />
「お前&hellip;頼むからチャイム連打するの止めてくれ&hellip;頭痛が&hellip;」<br />
<br />
そこには真っ赤な顔をして熱さまシートをしている左之がいた。<br />
<br />
「あ&hellip;良かった、生きてた」<br />
「死んでたよ。今さっきまでな」<br />
<br />
左之をするりと抜けて中に入る。<br />
そこには、なにやら色々なことを施した痕があった。<br />
<br />
「あー&hellip;やっぱ風邪引いてるときは何もするもんじゃねぇな」<br />
<br />
左之は割となんでも器用にこなす方だ。<br />
だから料理も決して出来ないわけではないのだが&hellip;<br />
やはり風邪の時は例外のようだった。<br />
<br />
「ほら、もう寝てて。あたしがやるから」<br />
「おー&hellip;悪いな」<br />
<br />
カチャカチャと片付ける音が響く中、左之は大人しく布団に入った。<br />
そして、あることに気付く。<br />
<br />
「左之さ&hellip;こんなことになる前になんで何も言ってくれなかったの？」<br />
「え？」<br />
「風邪で休むんだって、メールしてくれればいいじゃん」<br />
「あー&hellip;」<br />
「言ってくれれば、こうなる前に看病に行ったのに」<br />
「いや&hellip;だってお前、怒ると思ったし」<br />
「なんでよ？」<br />
「&hellip;バレンタインだから」<br />
<br />
ああ。最初怒っていた手前、そんなことはないよと言い切れなかった。<br />
<br />
「俺も治ったら遅刻してでも行こうと思ったんだが&hellip;どうも無理らしい」<br />
<br />
そう言って左之はまた咳き込んだ。<br />
本当にきつそうだ。<br />
<br />
「別に&hellip;風邪なのに、無理してでも来いとか言わないよ」<br />
「いや、言うな。お前なら言う」<br />
「&hellip;&hellip;。（言うかも知れないけどさ！）」<br />
「&hellip;、お前ほんと素直だね」<br />
<br />
そう言って困ったように笑う左之は、風邪を引いててもやっぱりかっこいい。<br />
&hellip;あれ。いや、これってむしろラッキーなんじゃ&hellip;？<br />
<br />
「もう、今許すって言ってんだから、いいじゃない」<br />
「おう。有り難てぇ」<br />
「それに、むしろラッキーかも知れない」<br />
「は？俺の風邪がか？」<br />
「うん。だって左之モテるし。学校行ってたら、山のようにチョコもらうでしょ」<br />
「あー&hellip;それも有り難ぇけ&hellip;いや、なんでもないです」<br />
「だから！今日はあたしだけが、左之にチョコをあげれんの」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
布団に寝ている左之にそっと近づいてチョコを渡すと、左之はまた困ったように笑った。<br />
<br />
「ありがとよ」<br />
「どういたしまして」<br />
「風邪、うつってもいいか？」<br />
「別にいいよ」<br />
<br />
そう言うと左之は私を引き寄せてキスをした。<br />
あつくて熱を持ったそれは、まさしくバレンタインに相応しい。<br />
<br />
「お前が風邪で倒れたら、俺が看病してやるよ」<br />
<br />
<br />
<br />
薄桜鬼/左之夢<br />
お題配布元：メガロポリス様<br />
&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>suzu.iku4.com://entry/33</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://suzu.iku4.com/%E6%8B%8D%E6%89%8B/%E3%81%99%E3%80%81%E3%81%99%E3%80%81%E3%81%99%E3%80%81%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%82%E3%82%82%E3%81%86%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%82%E3%81%A8%E4%B8%80%E6%96%87%E5%AD%97%EF%BC%81%EF%BC%89" />
    <published>2010-09-09T20:08:20+09:00</published> 
    <updated>2010-09-09T20:08:20+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>す、す、す、（ああもう出てこいあと一文字！）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>心臓が、いたい。<br />
<br />
そうですそうです今日です今日なんです<br />
ついに来てしまった、バレンタイン。<br />
つい先日、なんだかノリノリな友達に推されて<br />
あの鬼畜極まりないがさわやか爆発のイケメン沖田先輩に<br />
放課後会いましょう、なんて約束をしちゃったんです、してしまったんです！<br />
もう後悔しまくってます。だってあからさまでしょう？<br />
呼び出しておいて告白なしなんて、そんな失礼なこと出来ないし（というか逃げ切れないだろうし）<br />
その約束さえなければ、義理のように自然に渡すことが出来たのに！<br />
<br />
「あのさ、さっきから何ぶつぶつ言ってんの？怖いんだけど」<br />
「え！」<br />
<br />
振り向くと、そこには沖田先輩が。<br />
<br />
「い、いつから&hellip;」<br />
「さっきから」<br />
<br />
というか、怖い　なんて言われてしまった。<br />
告白する前に好きな人から怖いって言われるなんて&hellip;<br />
もうお先真っ暗だよ！<br />
<br />
「&hellip;先輩、すごい荷物ですね」<br />
「ん？あぁ、これ」<br />
<br />
沖田先輩はガサリとその袋を揺らして中身を教えてくれた。<br />
予め持ってきたと思われるその紙袋の中には山のようにチョコが入っている。<br />
さすが、用意がいい&hellip;（慣れっこだろうな）<br />
<br />
「そんなにドＳで鬼畜な先輩でも、やっぱりモテるんですね」<br />
「そうみたいだねって、今君なんて言った？」<br />
「いえなにも」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
まずい！確実にドジってしまった！<br />
思ったことをすぐ口に出す癖は早急に治さなければならない。<br />
すると沖田先輩はゆっくりと近づいてくる。ひい！殺される！<br />
<br />
「ドＳで鬼畜ねえ」<br />
「しっかり聞いてるじゃないですか&hellip;！」<br />
「まあいいよ。君がそう言うならその通りにしてあげる」<br />
「望んでないですー！」<br />
「うそだ」<br />
<br />
じっと、沖田先輩の瞳がこちらを見る。<br />
逃げられない。<br />
<br />
「さて、と。何か僕に用事があるんだよね？何かな？」<br />
「&hellip;わ、分かってるんでしょう」<br />
「さあ？心当たりが多すぎて、検討がつかない」<br />
「（うそだ！１こしかないじゃん！）」<br />
<br />
さすがは沖田先輩。<br />
思った通り、逃れられない雰囲気が出ている。<br />
だがにやにやとこちらを伺う姿は鬼畜ながらやはりかっこいい。<br />
そして私もこんな仕打ちを受けながらときめいてしまうなんて、どうかしてる。<br />
<br />
「&hellip;何もないなら、僕帰るよ？今日は疲れたから」<br />
「あ、ま、待ってください！」」<br />
「なーに？」<br />
「&hellip;&hellip;やっぱ、どうぞお帰りください」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
ああ！どきどきに負けて言ってしまった！<br />
すると沖田先輩はさきほどの笑顔がすうっと引いて、そう　とだけ呟いた。<br />
くるりと後ろを向いて、靴を履きだ出す。<br />
ああ、違う。待ってください！と、叫びたいのに声が出ない。<br />
嫌な冷や汗だけが、顔を伝った。<br />
<br />
「&hellip;」<br />
「&hellip;」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
靴を履き終わった先輩の動きが止まる。<br />
<br />
「君って本当に、世話が焼けるよね」<br />
「え&hellip;」<br />
「早く靴履きなよ。一緒に帰ってあげるから」<br />
「え、あ、はい！」<br />
<br />
慌てて靴を履いて、先輩の隣へ。<br />
沖田先輩はというと、まだ小言を言っている。（どうせなら嫌味もつけるんだった！）<br />
<br />
「君って人っていうより、動物だよね。発展途上みたいな」<br />
「どうせアウストラロピテクスです&hellip;」<br />
「お、よく知ってるね。見直したよピテクスくん」<br />
「&hellip;（それって名前だったの）」<br />
<br />
なんだろう。もう告白とかいう雰囲気じゃなくなってきた。<br />
好きな人から怖いだの発展途上だの、しまいにはアウストラロピテクスなんて言われてしまうし。<br />
悲しいけれど、やっぱり先輩との会話は楽しかった。<br />
なんだかそれだけで十分な気もした。<br />
<br />
「何一人で満足してるの。そんなのじゃ許さないよ」<br />
「え！何も言ってないんですけど&hellip;」<br />
「顔で分かるよ。さっきまで緊張してたのに、安心し出したでしょ」<br />
「先輩って何でも分かるんですね&hellip;」<br />
「君のことならね」<br />
<br />
&hellip;&hellip;う！ときめいた！<br />
<br />
「ほら、上手い具合にバトン渡してあげたんだから、ちゃんとゴールしてよね」<br />
「&hellip;（リレー？）せ、先輩！」<br />
「なに？」<br />
「&hellip;チョ、チョコを&hellip;受け取ってくれますか」<br />
「&hellip;」<br />
「先輩&hellip;？」<br />
「そのチョコは、みんなにもあげたの？」<br />
「え、&hellip;えーと&hellip;これは&hellip;先輩だけ、です」<br />
「ふうん？&hellip;なんで？」<br />
「&hellip;（鬼畜！）」<br />
「なんで僕だけ、特別なの？」<br />
「&hellip;そ、それは&hellip;先輩が&hellip;」<br />
「先輩ってだれ」<br />
「お、沖田先輩が&hellip;す、す&hellip;す」<br />
「&hellip;」<br />
「す&hellip;」<br />
<br />
あ。どうしよう。<br />
<br />
「好き&hellip;です」<br />
「&hellip;」<br />
「沖田先輩&hellip;好きです」<br />
「&hellip;」<br />
「ずっと、好き&hellip;」<br />
「ああ、分かった。分かったから泣かないでよ」<br />
<br />
ごめんね、苛め過ぎたかな　なんて言って先輩は私の涙を袖で拭いてくれた。<br />
けど私が泣いたのは別に、先輩から苛められたのが悲しかったわけじゃない。<br />
どうしようもなく、切なくなってしまったから。<br />
またもう一粒、涙が零れ落ちた。<br />
それが私の頬に添えられた沖田先輩の手で止まって、途端に目が合う。<br />
と、息が止まるような感覚に襲われて、気が付いたら先輩の腕の中だった。<br />
<br />
「ほんと&hellip;困るよね」<br />
「何がですか&hellip;？」<br />
「急にしおらしく泣きながら告白なんてされたら、どうしていいか分からないでしょ」<br />
「！」<br />
「あー、ずっとこんままだったらいいのに」<br />
「&hellip;わ、私はそういうこと言われると困ります」<br />
「知ってる。だから言ってるんだし」<br />
「（やっぱり鬼畜だ！）」<br />
<br />
それでも幸せです。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
薄桜鬼/沖田夢<br />
お題配布元：メガロポリス様</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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    <id>suzu.iku4.com://entry/32</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://suzu.iku4.com/%E6%8B%8D%E6%89%8B/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E6%9C%AC%E5%91%BD%E3%81%AF%E6%96%AD%E5%9B%BA%E6%AD%BB%E5%AE%88%E3%81%9B%E3%82%88" />
    <published>2010-09-09T18:35:01+09:00</published> 
    <updated>2010-09-09T18:35:01+09:00</updated> 
    <category term="拍手" label="拍手" />
    <title>ミッション:本命は断固死守せよ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>なんだか落ち着かない空気が漂う今日この頃。<br />
バレンタインがやってきました。<br />
勿論私は平助にチョコを作ってきたし、今日は一緒に帰る約束もしたし、<br />
なんだか柄にもなく楽しみなんです。が、<br />
<br />
「遅い」<br />
<br />
平助を靴箱で待っているのに、なかなか来ない。<br />
もう終礼は終わっているはずなのにどうしたのだろう。<br />
まさか忘れているんじゃ？いや、そんなまさか。<br />
忘れ物？先生からの呼び出し？いや、部活の先輩からの呼び出しかな？<br />
なんて想像を巡らして見たけれど、どれもぴんとこない。<br />
まさか何かあったんじゃ&hellip;なんて、不安になってきてしまった。<br />
仕方がないからふらふらと平助を探しに行くと、<br />
教室から聞き慣れた声が聞こえてきた。<br />
<br />
「へ」<br />
<br />
と、呼びかけようとしてやめた。<br />
もうひとつ、知らない声が聞こえてきたからだ。<br />
可愛らしい女の子の声。<br />
<br />
「いや、その&hellip;気持ちは嬉しいんだけど」<br />
<br />
その台詞で、全てが解決できた。<br />
これはいわゆる告白シーン。<br />
そうだった。バレンタインは共通なのだ。<br />
と、同時にモヤモヤする感情。<br />
あたしはそこから近づくことも逃げることも出来ずに、<br />
ただ突っ立って聞き耳をたてることしか出来なかった。<br />
<br />
「それでもいいんです。だからせめて&hellip;」<br />
<br />
チョコだけでも受け取ってほしいのだろう。<br />
気持ちは分かる。分かるけど、<br />
どんどんどんどんモヤモヤが大きくなる。<br />
寒い靴箱で平助を待って、わくわくしたり<br />
不安になっていたあたしはなに？<br />
教室の中はまるで知らない世界のような気がして怖くなった。<br />
<br />
「いや、でも&hellip;」<br />
<br />
その瞬間、抑えきれなくなって教室の戸を開けてしまった。<br />
ガラリ、と乾いた音だけが教室に響く。<br />
するとあたしはまだ何も言っていないのに、平助が慌て始めた。<br />
<br />
「いや、これは」<br />
「あの、ごめんなさい！」<br />
<br />
そして彼女は謝ると急いで教室を出て行ってしまった。<br />
<br />
なにそれ。そんなのずるい。<br />
謝られた方は、惨めだ。<br />
<br />
顔をあげることが出来ずにいる私に平助がそっと寄ってきた。<br />
<br />
「言っておくけど、俺はお前だけだから」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
素直に、なれない。<br />
<br />
「おーい？」<br />
「&hellip;来ないかと、思った」<br />
「そんなわけねーじゃん！」<br />
「&hellip;」<br />
「チョコ、くれる？」<br />
「&hellip;」<br />
<br />
何も言わずにチョコを渡すと、平助はそんなあたしに<br />
さんきゅー！と、とびきりの笑顔を見せた。<br />
そしてお構いなしにラッピングをといて、チョコを食べる。<br />
<br />
「おいしい！」<br />
「&hellip;」<br />
「いる？」<br />
「&hellip;いらない」<br />
「ヤキモチ？」<br />
「&hellip;それもある。けど&hellip;来なくて心配した」<br />
「そっか。&hellip;あのさ、怒るかもしんねーけど、嬉しいよ」<br />
<br />
そう言って平助はそっとキスを落とした。<br />
<br />
（お前が一番かわいい、なんて呟かれると涙がこぼれた）<br />
<br />
薄桜鬼/藤堂平助夢<br />
お題配布元：メガロポリス様<br />
&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>すず</name>
        </author>
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